自分と向き合い、受け止め、理解することの難しさ

 

ヨーロッパからの帰りの飛行機は、ずっと今回のラリーのことを考えていた。土曜日にリタイヤしてから、意外にも飛行機までゆっくりした時間は取れなかったことを実感する。

 

海外ラリーにドライバーで参戦するというのは長年の目標だったけれども、本当にあっという間の2週間だった。

 

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チェコのラリーはベルギーとは違い、結構冷静でいることができたような気になっていた。でも今思えば、ベルギーよりも数倍気が張っていたし、緊張していたのかもしれない。それがコースオフやドライビングミスの原因となり、最後のリタイヤに繋がったのだろう。

 

ベルギーの道が人生初の海外ラリーで、「ヨーロッパはこんな道を走るのか?!」と衝撃を受けたけれど、チェコの道はベルギーのそれをはるかに超えていた。

 

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非常に細い道幅かと思えばワイドな道幅が出現し、とてつもなくバンピーな路面からスムースな路面に変わる。かと思えば泥に覆われつくしたグリップレベル0の路面が今度は現れる。ブッシュの中の道には直線とコーナーの中に幾多ものクレストが存在し、そこを抜けると民家や畑、丘陵地帯がクルー達を出迎える、そしてクルー達はペースノートで表現するのが困難な道を、時には超低速、時には時速180㎞に及ぶ超高速で駆け抜ける。

 

一瞬も気が抜けない、本当にクレイジーな道だった。

 

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そういえば、チェコ人のラリーコマンダーが言ってたっけ。

「チェコのラリーは速く走ることよりも完走することが大事。1日目はドライバーがミスしてリタイヤ、2日目に生き残ったとしても今度は車が音をあげちゃうんだよ。それがチェコのラリーさ。」って。

 

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ラリーというのは車をコントロールする前に、自分自身をコントロールしないといけないと個人的には思っている。正にこの言葉はそういうことだろう。

 

Day1でのリタイヤや、それ以外のミスした瞬間を思い返せば返すほど、それができなかったことは明らかだ。

 

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海外ラリーの夢が現実になった以上、今回の自分自身のミスに対する悔しさは計り知れない。

 

次のヨーロッパでは、ミスした自分自身へのリベンジをきっちり果たしたいと思う。

 

 

そして、今回のチャレンジを応援していただいた皆様方に、心よりお礼申し上げます。

まだまだチャレンジを続けて参りますので、今後も応援よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

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