ZENKAI Rally Training Personal in 愛知(TGRラリーチャレンジ豊田)

続く実践ラリートレーニング、26歳の若手ドライバー小林佑輝選手をナビシートからサポートしました!

マシンはなんと、F1マシンと同じように、車両後方にエンジンを搭載したミッドシップのトヨタMR-S、ラリーのような峠道でも高い安定性と軽快な動きで素晴らしい走りをしてくれるクルマです!

後ろにエンジンがある車はすこしだけドライビングスタイルが変わるのですが、わざわざこのマシンを乗っている小林選手に出会ったのはちょうど1年前。

僕が主催するZENKAI走行会に走りに来て、そこで僕が隣に乗ったのがきっかけでした。

当時の走りは勢いがあり、横に乗る人の心に軽い衝撃を与える進入速度でコーナーに突っ込んでいくスタイル、粗削りな中にも光るものを感じました。

その後も毎回表彰台に上がる素晴らしい走りを披露していましたが、今回はせっかくなので一緒に出てみようかということで出場が叶いました。

今回は、ドライビングスタイルからペースノートまでがっつりやりたい!というオーダーだったので、事前にペースノートから手を加えました。

ドライビングスタイルも、今までのスタイルとは真逆なものに変更し、更には豊田ラウンド初参戦、(ライバルの方々は多い選手で3回目)彼にとっては大きなハンデを背負ったラリーとなりました。

練習で出来ても、本番で出来ない。

これぞラリーですね(笑)

午前のループでは色々変更したことが噛み合わず、焦りも見えました。あわやコースアウトしそうな場面も(笑)

しかし午後はしっかりアジャストしてきました。どんどん走りが研ぎ澄まされ、安定した走りで速いタイムが刻めるまでに。ガズーラリー特有の短いステージながら、集中して課題に取り組めたメンタルに改めてセンスを感じました。

彼のコメントの中で

「今回はライバルに勝つことや速く走ることではなく、自分自身の新しい課題に本番のラリーでしっかり向き合うことを大前提に考えながら走った」

とコメントがあり、この言葉を聞けたことでて、今回一緒にラリーに出た甲斐があったと心から感じました。

みんなもちろんモータースポーツで走るなら、少なからず勝ちたいと思うものです。

しかし、勝負というものはその煩悩のせいで勝ちを逃がす場合がほとんどです。

ラリーだけに限らないかもしれませんが、自分のエゴとの闘いがラリーだと僕は思っています。

今回、小林選手のことをすごい!と思ったのは、気持ちよく走るとか、楽しく走るとか、誰に勝つとか、そんな目先の欲を捨てて、今までの目標よりも、さらにその先の新しい目標に向かって、このラリーのステージををコツコツと走り切ったところにあると思います。

本人も今回のリザルトは悔しいと感じていましたが、それはナビシートに座っていた僕も同じ。

ただそれよりも、はるかに大きなものに気づいた収穫のあるラリーだったと思います。

来年はさらに速くなった小林選手を見られることを、皆さん期待しててくださいね!!

俺も負けないように頑張ろう汗

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