ベルギー、チェコと毎回カルチャーショックを受けてきたけど、スイスの道もまた違った表情で僕たちを迎えてくれた。
低速ステージからから高速ステージまで、標高が変化する山岳地帯をヒルクライムからダウンヒルへと駆け抜けるステージには様々なコースレイアウトが用意され、更にはグラベル路面までもが待ち構えていた。
ガードレールが無いコーナーでミスをすれば、深い谷底まで車は転がっていくだろう。そんなダウンヒルセクションで5速ギア全開からのフルブレーキングは麻薬のようなものなのか、ヨーロッパの道を走ってその中毒になるのはむしろ健康的な証拠だろう。
今回も本当に魅力いっぱいのラリーだった。
前回のチェコでリタイヤしたし、今回は絶対に走り切りたかった。
完走しなければラリーは始まらないということは、チェコで痛感した。
チェコで自分に足りなかったものを改めて考え直しスイスに挑んだ。
それでも本当に色々あったし、車にも少しダメージを与えてしまった。
けれども、コ・ドライバーの竹藪選手、チームのメカニック達に本当に支えられ、なんとか車をフィニッシュまで運ぶことができて、改めてラリーはチームプレーなのだと心から実感した。
各々がしっかり仕事をこなして、結果に結びついていく。
自分自身も今後自分のドライバーとしてのキャリアを積んでいく上で、更にいい仕事をするにはどうしたらいいかも学ばせてもらった。
正直これでやっとスタートラインに立てた気分。
ヨーロッパで成績を出すにはまだまだこれから先は長いけれど、本当にいい環境が揃っているし、今後もどんどん経験を積んで少しでも早くトップに近づいていけるようチャレンジし続けたい。
~Special Thanks~
・スイス出場にあたり多くの皆様にご支援いただきましたことを、この場をお借りいたしまして心よりお礼申し上げます。誠にありがとうございました。
~Photo & Movie~
・Keigo Yamamoto
・Hiro Somemiya
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