週末はTRDラリーチャレンジ富山へ出場、今回はコ・ドライバーとして参戦しました。
まさか自分が2年前にチャンピオンを獲得した車をコドライビングする日が来るとは。(笑)
ドライバーさんは今回がラリー5戦目で、今季僕がプロデュースしているレンタルのラリーカーで、TRDラリーチャレンジに参戦しています。今回はレギュラーのコドラさんが参戦できないということで、実戦トレーニングも兼ねて僕が横に乗ることになりました。
コ・ドライバーの仕事は、ペースノートをタイミング良く読んで、ドライバーにコースの情報を正確に伝えることだけだと思われがちのように感じますが、そうではありません。
それ以外にも様々なテクニックを要する、本当にやりがいのある仕事なのです。
ドライバーのレベルやその時の感情によっても、仕事の内容は変わってきます。
どんなドライバーの横に乗っても、そのドライバーの最高のパフォーマンスを発揮させる。
そのためにはペースノートを読むだけが全てではないと僕は考えています。
ペースノートを読みながら、合いの手を入れて車内を盛り上げる時もあります。
ペースノートを読むのを止めて、ドライビングアドバイスをする時もあります。
褒め時もあれば、怒る時もあります。
スタート直前にくっだらない話をする時もあります。
ステージ中にドライバーに話しかける時もります。
ドライバーに嘘をつくことも、騙すことすらもあります。
全てはドライバーを速く走らせ、尚且つ安全にフィニッシュまで導くため。
そのためにはコ・ドライバーは、手段を選ばないのです。
走り終わって今回のリザルトが出た時、自分がドライバーの時と同じくらい真剣に色々な選手とタイムを比較している自分に気が付きました。
もちろん、ドライバーさんの走りは格段に良くなったと感じています。
しかし、あの時にこうアドバイスしていれば、タイムが縮んだかもしれない。
最初からもっとアクセル踏ませれば、順位が1つ上がったかもしれない。
などと、色々考えてしまうのです。
これがコ・ドライバーの仕事の醍醐味なんでしょうね。
今回はGAZOOのイベントも併催されており、本当にたくさんのお客さんが観戦に来てくれました。
ドライバーして良し、コ・ドライバーして良し、メカニックして良し、ケータリングして良し、観戦して良し。
ラリーには様々な楽しみ方があるなぁと、改めて感じた週末でした。
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