8月26日~9月2日かけて2年ぶりとなる海外遠征に行ってきました
フランスのマンドで開催された「Rallye Terre de Lozere」
Terreはフランス語でグラベルという意味だそうです
フランス選手権にはこれまで6戦出場したことがありますが全てターマックだったので、グラベルは今回初挑戦、ヨーロッパでグラベルを走るのも初で、自分がどこまでグラベルラリーで通用するのかちょっと楽しみではありました
今回のラリーで難しさを感じたのは、レキと呼ばれるコースの下見がレース当日の朝に1本しかできないため、「コドライバーが読み上げるペースノートの完成度が上げにくい」ということ
通常のラリーはレース前日までにレキを2回することができるし、レキで撮影したコースの映像を基に再チェックをする時間が充分にあります
レキを1本しかできないのと2回できるのでは、心の余裕が全く違うわけです
※ちなみにペースノートはドライバーが作り、コドライバーがそれをノートに記します
金曜日にレーシングカーの競技車検を済ませ、レキもレーシングカーで行います
土曜日のステージを土曜日の朝にレキ、日曜日のステージを日曜日朝にレキ
土曜日は午後に3本のステージを2回ずつ、日曜日は2本のステージを2回ずつ
それぞれタイムアタックして10本のステージ合計で速さを競います
ステージの合計距離は130㎞でした(レキの距離を除く)
コースの印象は、テクニカルセクションから超高速セクションまで幅広く混在し、路面も様々でした
2ループ目になると路面の荒れ方は尋常ではなく、クルマが壊れないように走ることで精いっぱいになりました
僕も最終ステージではタイヤをパンクさせてしまい、ステージ中に交換し5分のタイムロスをしました
また、ハイスピード区間はさすがの海外という感じ、路面のうねりやアップダウンで様々な方向からGがかかります
5速全開時速200㎞でアクセルを踏んでいくわけですが、気持ちで負けると「アクセルを踏みたい自分と、アクセルを緩めたい自分が葛藤を始め」ついアクセルを離してしまいたくなる感覚に何度も襲われました
やはり地元勢のスピードについていくのは困難を極め、グラベル初戦にしては頑張ってアクセルを踏んで走りましたが、トップタイムと比較すると全く歯が立たない状況でした
僕がもう少し若かったら、今以上にアクセルを踏めてたかもしれませんが、多分すぐにクラッシュしていたことでしょう・・・
正直もう少し食らいつけると思っていましたが、甘かったです
それでもクラス6番手、2輪駆動部門で10番手(2輪駆動全78台)のステージもあり、間違いなく自身の今後に繋がりましたし、日本のラリー業界の今後にも繋げることができると感じています
よく海外に挑戦していると、「日本で走ったら簡単に勝てちゃうんじゃない?!」というお言葉をいただくのですが、レースで1番になることは「日本でもとてつもなく大変」ということを前提に
海外に行くと自分自身の未熟さを今まで以上に痛感します
その難しさは、行ってみないとわからないものだなと今回も再認識しました
そして、これまで世界で活躍してきた日本人ドライバーに改めてリスペクトを表したいと思います
今後も僕の海外挑戦は続けられる限り続けていきたいと考えています
引き続き皆様の応援よろしくお願いいたします
また、今回出資いただきましたサポーターの方々に心よりお礼申し上げます
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