Rally Vosges 参戦記⑥ (プジョー208ラリーカップ in フランス)

さて今回は、いよいよラリー本番のブログです。

ラリー当日の天気は晴れ、路面はドライ、気持ちよくラリーができるコンディションになりました。

208カップで使用できるタイヤは10本、まずはタイヤ選択から1日が始まります。

木が生い茂るセクションの路面がぬれているのではと懸念がありましたが、路面温度が高くなることを予想して、フロントにドライタイヤ、リアに少しカットを入れたドライタイヤを選択。カットを入れることでリアタイヤのウォームアップが容易になります。

Day1は2つのセクション、5本のSSが用意されました。

(ES1~ES5がタイムアタックする区間 / リエゾンは一般道の移動区間)

SS1は「La Vologne:23.35km」、いきなりのロングステージです。後から聞いたのですが、このステージはフランス選手権屈指の難関ステージとされているらしく、ハイスピードでデンジャラス、路面に泥が掻き出されてスリッパリーなパートも多く、さらに交差点やT字路、Y字路と、ペースノートを信じてアクセルを踏み抜くことが非常に難しいステージでした。前日のレキ(コース下見)でも、どこからアクセルを踏むか、どこでブレーキングをするかの表現がめちゃくちゃ難しかった。

この模様は、リピートステージのSS3をアップしましたので、こちらからご覧ください。

特に最高なのが動画13分付近のハイスピードセクション!

5速全開時速約180kmで先の見えないブラインドコーナーに飛び込んでいくシーンなんかは、コドライバーとのコンビネーションがとても重要視されるラリーらしいシチュエーションでした。

ドライビングテクニック、ペースノートの精度、コドライバーのノートリーディングテクニックとコンビネーション、マシンセットアップ、そして自分を信じる強いハートの全てをこんなに試されるのは本当にチャレンジングです。

保井選手のペースノートリーディングも完璧で、SSをこなすごとに走りがアグレッシブになっていき、結果として

・SS1:トップから1キロ当たり2秒遅れ(47秒遅れ)のクラス12番手。

・SS2:14㎞のステージでトップから1キロ当たり1秒遅れ(12秒遅れ)の9番手。

・SS3(SS1のリピート):SS1からペースアップして1キロ当たり1秒遅れ(24秒遅れ)の9番手。

こんな感じでだんだん調子が上がってきたわけです。

そして運命の

・SS4(SS2のリピート):スタートして4キロ付近のハイスピードコーナーでコーナリング速度が速すぎて曲がり切れませんでした(汗)

そのまま「コースオフからの横転・・・」、ここで残念ながらリタイアとなりました。(泣)

後でデータを見たところ、時速140キロの速度でコースの外にダイブしたようで、2人ともまったく怪我がなかったのが不幸中の幸いでした。

保井選手は横転した勢いでスマホが車内で吹っ飛び破損、、、かなりへこんでおられました!

ごめんなさいー(汗)

(スマホを落としただけなのに、的なw)

というわけで非常に残念な結果となってしまいましたが、やはりフランスでラリーにチャレンジする意味が自分の中で大きいことを今回改めて実感しました。 心折れる暇もなくマシンを直して、8月のラリーの準備に取り掛かりたいと思っています。

ブログはもう少し続きますので、お付き合いください。

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